What's KiQ

私たちは、Emotional Intelligence(俗称EQ)という心理学の一理論を通じて「感情」について10年以上に渡って学び研究してきました。そんな中にあって、Emotional Intelligenceの提唱者であるピーター・サロベイ(イエール大学学長)、ジョン・メイヤーの両博士は、この理論を整理するときに「武士道」を参考にしたと言われており、最近では仏教の瞑想を源流とするマインドフルネスも日本で緩やかなブームとなっています。いずれも日本に古くからある東洋文化や思想が理論として整理されて逆輸入されてきたと考えられます。私たち日本人が今一度、原点に立ち戻り、日本文化や東洋文化について考え、見つめ直すことで、日本の持つ優れた文化・技術・生きる力を私たちのアイデンティティとして世界に発信していけるという思いに至りました。

日本の文化は「和を成す」として自然との調和を究極の目的とし、時間・空間・世間・人間といった万物の「間を見出し」、そこに守破離や理といった「道を求める」、和道間に代表される自然観に基づく文化です。

私たち日本人がこの文化を理解し、実践し、継承するすることで、東北の震災時に世界が称賛した「Cool Japan」がグローバルで通用する日本人のアイデンティティになると考えています。

英語では、Emotion = 情動、Feel = 感情、Mood = 雰囲気と情緒を表す言葉があり日常から使い分けられています。

一方、私たちの日本では、日常では「今の気持ちは?」「どんな気持ち?「気分はどう?」などと「氣」を使って表現します。さらに、「天気」「氣の流れが悪い」「場の空気」といった表現や、「やる気」「元気」「気合いを入れる」と行った表現が多く使われます。そこで、「氣」を研究することが、この日本で感情を研究することだと考え「KiQ(=氣究)(商標出願中)」と名付けました。

ロゴマークにある気球は、KiQ(=氣究)を空に浮かぶ気球に擬えたものです。気球は風や気圧といった大気の流れを読み、自然の力を利用して漂いながら目的地にたどり着きます。私たちの感情も常にゆらゆらと漂っていて、気持ちや場の空気を読み、自分の求める結果にたどり着きます。また、ロゴマークに使われるたくさんの色は、色彩豊かな日本の四季が織りなす自然や、人の感情や気持ちは実に多様であり、混ざり合っていることを表しています。

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